森の賢者
JUNスタッフの小西です。
今日は、アクアから離れて趣味のお話を少々させて頂きます。
私は、自然科学全般が好きで、趣味で野鳥の観察や写真撮影を楽しんでおります。
もっとも、撮影の腕は大したことないのですが。
私の自宅から少し離れた所に、自然そのままの大きな公園があります。
市街地からごく近い所に立地しているのですが、埼玉を流れる荒川の河川敷に
広がる、広大な自然林を再現した公園で、季節毎に珍しい野鳥が立ち寄るため
愛好家のメッカとも言うべきスポットになっております。
その公園に、毎年今頃、繁殖のためにフクロウがやってきます。
フクロウは、森の賢者と呼ばれ、親しみ易い存在ですが、都市化の開発が進んでいる昨今、
そう簡単に見ることが出来なくなっています。
先日も、TVの生き物バラエティ番組で、芸人のレポーターが山で一晩野宿をして、
野生のフクロウを撮影するという企画が放映されておりましたが、
結局、声のみの録音で撮影には至りませんでした。
フクロウは、誰でも知っている鳥ですが、最近では、野生の個体を見ることは、
とても難しい野鳥なのです。
そのフクロウが、市街地からほど近い公園で、毎年営巣し、繁殖しているのは
とても貴重なことです。
ところが、昨年の夏は、雷や豪雨が多く、毎年営巣する巣穴のある樹が、暴風雨で
倒されてしまいました。
そこで、地元の方々が、苦肉の策で、人工の巣箱をかけました。
果たして、今年は例年通り、繁殖に来てくれるか、愛好家の方々はやきもきされていた
ようですが、今年も飛来して、巣箱に営巣し、卵を生んだ模様とのことでした。
今年も無事に孵化して、ヒナ達が元気に巣立っていくことを願っています。
一昨年前に撮影したヒナの写真も掲載しておきます。
森の天使という感じですね。
もしかしたら、この時のヒナが、成鳥になって、今年繁殖に来ている個体なのかもしれません。
世の中、何となく殺伐とした話題が多いようですが、少しだけでも、自然の営みに
目を向けるのも、心の清涼剤になるのではないでしょうか?